妊娠や出産などを機に、離職や休職を余儀なくされる看護師は少なくありません。そして、子どもが成長して育児がひと段落することで、看護師として仕事に復帰したいと考える人も多くいるでしょう。
高齢化社会に直面する日本の医療業界では、全体的に医師や看護師などの医療従事者の数が不足しています。そのような事態を解消するためにも、ブランクのある潜在看護師を積極的に採用する動きがあるようです。
それぞれの家庭の事情や子どもの人数によっても異なりますが、ブランク期間は少なくとも5年程度が一般的であり、人によっては10年を超えることもあるかもしれません。
病院やクリニックなどの医療現場でも、時代とともにさまざまなことが変化しており、それについていくのが大変というのがブランクから復帰した看護師の本音としてあります。一例を挙げれば、以前は紙カルテが主流でしたが、現代では電子カルテが増えつつあり、紙カルテに慣れている人が取り扱いに不安を持つこともあるのです。
このように使われる機器以外に、患者へのケアに関しても、その方法が変わっているケースが多くあります。復帰に二の足を踏む看護師が多いのも、進化する現場についていくことへの不安や懸念があるからです。
不安や懸念を持つ潜在看護師を迎え入れる現場では、それらに寄り添うような取り組みが欠かせません。サポートやフォロー体制を万全にすることで、看護師はブランクがあっても安心して働くことができるのです。